トラメ
へっちゃらさトラメの レコードヒストリーPVメンバーLIVE

トラメ「へっちゃらさ」

20241026日 全曲配信に寄せて

★ロック少年のときめきを忘れない!不滅のロック魂‼オヤチ・ロックの真髄、ここにあり!!

 小倉エージ(音楽評論家の草分け存在、料理評論家でもある。著書多数。)

 

★このアルバム、鮎川誠氏への追悼の意を込めつつ、アッパーで歌詞の聴き取りやすいR&Rとして届けるところに、Bandとしての美意識を感じている。

 志田歩(音楽ライター、主な著書に『玉置浩二 幸せになるために生まれてきたんだから』『THE FOOLS MR.ロックンロール・フリーダム』)

 

★横浜伝説のR&R Bandトラメ。想いが詰まったストレートな歌詞と魂揺さぶられるサウンドとビートが聴く者を夢中にさせるだけでなく、体を突き動かさせる。新作「へっちゃらさ」は、元サザンオールスターズの大森隆志氏がプロデュースと演奏で参加。鮎川誠氏に捧げた曲も収録されており、同じく鮎川誠氏が参加した曲もボーナストラックに収録されている。ロックの未来は明るい!

 前田健人(音楽ライター)

 

01.  Midnight Train      作詞/作曲 田中 荘一郎

ギターリフが挨拶がわりの啖呵を切って、ドカドカとうるさいドラムがイン、そして暴れベースがうなる、これぞトラメのR&Rは、25年前に作られた「Slow Train」のアンサーソング。若かりし頃、ただがむしゃらに突き進むだけのインディーズロッカーも定年を迎える齢になった。「重い荷物も回り道も、もうない」が「行く先は自分で決めろ、降りたい場所で終わるだけさ」と、同世代のロッカー達にもR&Rでエールを贈っている。

02.  Sweet Shi       作詞/作曲  宮武 由貴正

Shiは、孫の愛称!愛してやまない素直な気持ちをノスタルジックな8ビートに乗せた。同世代の人達に聴いて欲しい。そして、大人になった孫たちにも……。

03.  とびっきりのYou May Dream     作詞/作曲  能城 順一/宮武 由貴正

鮎川誠さんに全て教わったR&Rをトラメはずっとやり続けている。ガキの頃にTVで見てから、トラメのレコーディングに来てくれるまで、すべてがとびっきりのYou May Dream‼鮎川誠さんに、心からのリスペクトと感謝の気持ちを込めてR&R

04.  全ては君へのラブソング   作詞/作曲 能城 順一

特別なラブソング!トラメはいつもアルバムにラブソングを用意しているけど、この曲だけは特別!全ての想いを込めて君に書いて、全ての想いを込めて君に歌っている……

05.  波に消えた夜   作詞/作曲 瀬戸 貢一

遠い記憶が波に溶けていくように、切ない大森隆志氏のスライドギターが重なり、過去と未来が浮遊する。シンプルなリズムに幾重にも重なるギターサウンドが、トラメの違う側面を聴かせる。

06.  Bass Man     作詞/作曲  宮武 由貴正/澤 泉・宮武 由貴正

今、そして他界したBassistに熱い想いを馳せたこのナンバー!ウネリのあるスラップベースに乗ったトラメ流ファンクが炸裂。中盤のギターソロからエンディングにかけてのスライドギター、そしてスラップベースのバトルが最大のハイライト!

07.  君は最高!   作詞/作曲 能城 順一/澤 泉

世界で一番の最高の女である君に会える日が決まった嬉しさをただただシャウト!跳ねるランニングベースとドラムの力強い16ビートが曲を引っ張る。80sディスコサウンドを思わせるサビ。終盤にかけて東京花のコーラス、破天荒なギターソロが曲を一気にハイテンションに導く!エンディングのベースソロも聴き所!

08.  へっちゃらさ 作詞/作曲 瀬戸 貢一

このメッセージを皆に届けたい!「へっちゃらさ 何が起きたって」「へっちゃらさ 何とかなるさ」「へっちゃらさ お前が居れば」このフレーズが、夢の中に忌野清志郎と共に降りてきた。コロナの緊急事態宣言以降の閉塞感や自己中な思考の拡大等、嫌な気持ちを全て吹き飛ばすトラメ流パンクナンバー。

【ボーナストラック】

09.  叫んでみろよ闇の中で 作詞/作曲 田中 荘一郎

トラメのレコーディングは、いつも一発録り!この曲に参加してくれた鮎川誠氏のギターは、まるで子ども動物園の中に野生のライオンが舞い込んできたかのよう!そんな表現が大袈裟ではないほど、圧倒的で壮絶な存在感を呈している。同時にギターを弾いた田中荘一郎のピックが吹き飛ばされたという逸話も残っている。鮎川誠氏がシャウトする鮎川節も最高!

10.  まがいもの 作詞/作曲 能城 順一/宮武 由貴正

所詮、俺たちトラメは「まがいもの」。されど、マイナーかメジャーか、はっきりしない突っ走るコードに、鮎川誠氏のギターが絡んだ時「本物」になった。鮎川氏が「まがいものちゅう感じがようでとる」と語って、このパンクナンバーのレコーディングはTake2で終了!